田中隆斗先生
上智福岡中学高等学校 高校2年生
LHR
Q QuestionXを活用した授業について
期末試験後の授業を調整して、高校2年生と中学3年生がそれぞれ2クラス(1クラス約40名)ずつ集まるようなかたちで実施しました。特定の教科のための授業ではなく、1日2コマを3日間連続で実施して、問いを立てる力の育成を目指しました。
Q QuestionXを活用した授業について
異学年での活動ということで初めはお互いに緊張している様子であったが、学力の差を超えて取り組むことができるQuestionxにともに取り組む中で、交流を深めるグループが多いように感じられた。ただし、メンバーの性格によってはお互いに忖度する状況で終始緊張しているグループも見られた。グループ内の関係性が大切であるように思われる。全体としては、様々なアプローチで問いを立てようとする生徒も多く、非常に面白い問いが出ていた。
井上賢治先生
上智福岡中学校 中学3年生
社会
Q QuestionXを活用した授業について
完全中高一貫校の強みを生かし、中学3年生と高校2年生の学年を超えた合同企画として「QuestionX」に取り組みました。普段はあまり話す機会がないだけでなく、発達段階や語彙力、感性といった内面性も異なる生徒同士が「問い」を立てると、果たしてどのような“化学反応”が起きるのかを試してみたいというある種の実験でもありました。
Q QuestionXを活用した授業について
印象的だったのは、下級生側のある中3生(女子)が「高校生の言葉のレベル(※語彙力のことか)に合わせて説明をせんといかんけん、伝えたいことがそのまま表現できるか、ちょっとプレッシャーです」とコメントをしていたことでした。この生徒は普段、語彙力の話などほとんどしていませんでした。しかし、自分自身の感性でつかんだ抽象的な概念やイメージを、カタチ(言葉・問い)にして相手に伝える・共有することで、はじめて語彙力や伝える力の大切さを自分事としてマインドセットできた瞬間だったのではないかと感じました。
N先生
松阪市立飯高中学校
Q QuestionXを活用した授業について
授業の導入に、その日の授業の内容に関わる内容の写真を見せる。例えば、冬の南中高度についての授業で、教室のカーテンが閉まっている写真を見せたうえで、「これは、今日の2限目に撮った教室の写真です。」とだけ伝える。そこで、その写真を見た生徒から湧いた「問い」を出させる。その「問い」をもとにして、授業を展開させていく。
Q QuestionXを活用した授業について
QuestionXの取り組みを打ち上げ花火で終わらせたくないという思いがあったので、どのように「問い」を授業の中に組み込むかを考えました。そこで「問い」から始まる授業の在り方について日々の授業の中で研修していきました。すると、生まれた問いをもとにして授業が展開されていくため、生徒にとって授業が「自分事」となり、主体的に取り組もうとする姿が見られるようになりました。QuestionX×教科が、これからの教育に必要となってくると実感しています。